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BGM: ホロヴィッツ / Horowitz On Television [睡夢庵のBGM]

【BGM: ホロヴィッツ / Horowitz On Television 】

今日はホロヴィッツのピアノで《Horowitz On Television》を。
確かに彼の演奏は独特の響きを持つもので、これでは針を落とした後はその演奏に引き込まれてしまい、時の経つのを忘れます。 そして、最後の聴衆の喝采がなければ、スタジオ録音といってよいほど静謐かつデッドに音が拾われている点も通常のライブ録音とは異なります。 如何にCBSがこのヴィルトゥオーゾに気を使ったかが分かります(^^)

元々大のテレビ嫌いとして知られ、それまで頑としてテレビ出演を拒んで来た彼であり、また神経質この上ないこともあってCBSの気の使いようは半端ではなかったようです。 本番迄に2回のリハーサル行いますが、CBSの選別された28人の技術者が付き、本番を含めての録画費用は当時で27.5万ドル! 番組の途中でCMを挟む事も嫌った為、最終的に画面に出たのは“Genetal Telephone & Electronics Corporation”のテロップだけ。 カーネギー・ホールでの録画で、ステージ上に2台の移動カメラが置かれますが、当時の重かった撮影機材の移動で軋み音が出る為、床の特別な補強や転がり音を殺す為にタルカン・パウダーを撒き、カメラマンにはビロードのスリッパを履かせる等といった気の使い様だったようです。 その他、当日の聴衆に配られたプログラムも捲る音がしない様にプラスティックコートされた特殊紙を使う等々・・・

1968年9月22日(日)午後9時から1時間に渡ってカラーで放映されたこの番組は全米の音楽ファンを惹き付けるものでした。 何しろコンサートでは見ることの出来ない細かな運指迄映し出されたのですから。 これは日本ではNHKで1971年5月4日午後8時から放映されました。 私もまだ来日したことのないホロヴィッツの演奏と姿をTV画面で観た一人です。 只、TVのスピーカ/アンプのナローな帯域ではやはり物足りぬものを覚え、このレコード入手しました。 ピアノは若手主体で購入していましたので、ホロヴィッツは他には「スクリャービン・リサイタル」を持っているだけ。

ウラディーミル・ホロヴィッツ(Vladimir Samoilovich Horowitz:1903/10/01-1989/11/05没)、ロシア帝国ジトームィル州ベルディーチウ(現ウクライナ)生まれのピアニスト。 1912年キエフ音楽院に入学、1919年に卒業、翌年にはピアノ・リサイタルを開きソ連国内ツアーを開始する。 1926年ベルリンで初の国外コンサートを開く。 アメリカデビューは1928年、同年RCAレコードと契約し、録音を開始する。 1940年アメリカに居を構え、44年には市民権を獲得する。 1953年アメリカデビュー25周年記念リサイタル後まもなく総てのリサイタルをキャンセルし、以後65年迄の12年間コンサートを行わなかった。 1960~70年代前半にはCBSで意欲的に録音活動に精を出しており、この時期の演奏は現在でも名盤とされるものが多い。 この時期は録音機材、特にマイクやテープ、カッティング・マシンの性能が飛躍的に向上した時期であり、ステレオで残されたこれらは貴重な遺産といえる。 これ以降は出来不出来がはっきりする事が多く、1983年に初来日するが、体調不良からか昔日の面影はなかった。 1986年にも再来日している。 現在でも超絶技巧やミスタッチの少なさでは彼を凌ぐピアニストは少なくないが、ピアノを歌わせる点では彼に比肩しうる者はいないと言われる。
  Horowitz_On_Television.jpg
発売日: ?
CBS/SONY
LP-No.: SOCL-26
Horowitz On Television

収録曲:
- SOCL-26 Side A -
01. ショパン バラード  第1番  ト短調 作品23
02.      ノクターン 第15番 ヘ短調 作品55-1
03.      ポロネーズ 第5番  嬰へ短調 作品44

- SOCL-26 Side B -
01. スカルラッティ ソナタ   ホ長調 L.23
          ソナタ   ト長調 L.335
02. シューマン   アラベスク ハ長調 作品18
03. スクリャービン エチュード 嬰ニ短調 作品8-12
04. シューマン   トロイメライ~「子供の情景」 作品15から
05. ホロヴィッツ  ビゼー カルメンの主題による変奏曲

録音場所: カーネギー・ホール
録 音 日: 1968/02/01

Horowitz_scriabin.jpg
発売日: 1972
CBS/SONY
LP-No.: SOCO-30
録 音: 1972/05・NEWYOKE
     1966/04/17(ソナタ10番)
Horowitz Plays Scriabin
- SOCO-30 Side A -
01. アルバム・リーフ 作品45-1
02. エチュード 作品8-2
03. エチュード 作品8-11
04. エチュード 作品8-10
05. エチュード 作品8-8
06. エチュード 作品42-3
07. エチュード 作品42-4
08. エチュード 作品42-5

- SOCO-30 Side B -
01. ピアノ・ソナタ 第10番 作品70
02. 2つの詩曲 作品69
03. 焔に向かって~詩曲 作品72

ホロヴィッツの演奏は再発が続いていますので、購入は難しくないと思います。
SOCL-26 => SRCR-8851(1992/06/01)/SRCR-2237(1998/06/20)/
      SICC-169(2003/12/17)/SICC-20063(2009/04/29)
最新はBlu-Spec CDで高品位らしいです。
SOCO-30 => SRCR-2241(1998/06/20)


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